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こじおだより

2020.01.07こじおだより

「自然と癒し」がテーマの心温まるおもてなし 里山民泊『佐藤家つつじ園』

 

一見何もない、気づけば何でもある

 

多様な林相を見せる森林と小山に囲まれた“うきは市小塩地区”は、小塩川沿いを中心に田んぼや果樹園が広がり、小さな集落が点在する里山です。四季折々に季節の花々が咲き乱れ、初夏には数万匹のホタルが乱舞する。そこはまさに、現代に息づく日本の原風景と出逢える場所。

そんな小塩で「たくさんの人に良さを知って欲しい」と、里山民泊を営む『佐藤家つつじ園』の佐藤好英さん。妻の智子さんと看板姉妹(猫)のノンちゃん・モモちゃんとともに、心づくしのおもてなしをされています。

佐藤さんは元々学校教員。専業主婦の奥様と3人の子どもを育ててきました。定年退職後は、うきは市の歴史と文化を継承する立場として、あらゆる方面でご活躍中です。「これまで、留学生のホームステイの受け入れを何度もしてきましたが、とても楽しく、今後も同じようなことを続けたいと、民泊ができる許可を取りました」。

スタート当初は、本格的に事業をするつもりではなかったという佐藤さん。小塩地区に運命を感じて移住した大石さん(コテージ『小塩の灯り』オーナー)に刺激を受け、佐藤さんたちの心は動きます。小塩は「精励の魂が宿る里山」と称する大石さんから、その魅力を聞くにつれ「地元の人間にしてみれば当たり前のことが、外から見るとそうではなかった。改めてこの地区の良さに気づかされ、ありがたいと同時に誇りに感じました。ここで“自然と癒し”をテーマに、広くおもてなしをしたい!と強く思うようになったんです」。

民泊で使うのは、佐藤さんご夫婦の自宅です。生まれた時から小塩で育った佐藤さんは、曾祖父の代から続くこの家を守っています。100年を超える古い屋敷の材料を使って改装したという杉皮葺きの屋根が印象的です。

宿泊する部屋は、普段使っている部屋をそのまま使えるようにしています。あくまでも、日常生活の延長というスタンス。応接間には佐藤さんのコレクションが所狭しと並べられ、書斎にはパソコンやプロジェクターなども完備されています。

また、2階のテラスではバーベキューも楽しめます。包丁、まな板、レンジ、ポットなど、必要な調理器具や家電は何でもござれ。好きな食材を持ち込むだけでOKです。

テラスから続く屋上は、佐藤さんお気に入りの場所。季節や時間によってコロコロと表情が変わる風景は、時を忘れていつまでも眺めていられます。特に、初夏から秋頃にかけてハンモックやゴザに寝っ転がりながら夕焼けや星空を眺めるのが最高とのこと。

「でも、個人的に一番ワクワクするのは、家の真上を通る飛行機を見ること。遮るものが何もない山間部から、真っすぐこちらに向かってきて大きく旋回する様は迫力がありますよ」。専用アプリとにらめっこしながら「さぁ、来るぞ~」と目を輝かせる佐藤さんは、まるで少年のようです。

施設のあらゆる場所で目にする英語表記にも、佐藤さんたちの細やかな気配りが表れています。「これまで、インド、フィリピン、マレーシア、ラオスなど、様々な国の方たちと触れ合いましたが、そこまで言葉に不自由したことはありません。礼拝の準備をしたこともありますよ」と佐藤さん。おもてなしの気持ちは国境を越えます。

 

家の外は宝の山!まるで小さなテーマパーク

 

そんな佐藤家に訪れたら、まず目にしてもらいたいのが、自宅前の小高い丘にある回遊式のオープンガーデン。箱庭で遊んだ幼少期を思い出しながら、28年かけてコツコツ作り上げたそうです。ツツジやシャクナゲを中心に、桜や山茶花、藤など、様々な花木が植えられ、池では鯉が元気に泳ぎます。


さらに、ガーデンの奥には森林セラピーコースを設けた山道が続きます。佐藤さんは毎朝、散歩がてら鯉にエサをやったり、池のポンプの点検を点検したりするのが日課です。「鳥の鳴き声を聞きながら歩くのは清々しいですよ」。朝の散歩には、愛猫のモモちゃんも付いてきます。人懐っこくてとってもお転婆さん。

ツツジの開花時期に合わせて毎年4月に開かれる「花飾りコンサート」は、アコーディオン奏者をはじめとする県内外のアーティストが訪れ、ガーデンに彩りを添えます。「告知もしていないのに、毎年たくさんの方が聴きに来てくれます。何よりも、出演者たち自身が楽しみにしてくれているのが嬉しいですね」。かれこれ10年以上続く人気イベントです。

もう一つの見どころが、鶴や松など左官職人の手による“こて絵”が目を引く蔵。昭和6年に佐藤さんの祖父が建てました。元々は農家だったので、農機具やお米の保管に利用していましたが、平成12年に改装し、展示館として生まれ変わりました。花が咲く時期は蔵も開放し、宿泊をしていなくても見学は自由にできます。

佐藤さん曰く「なんでもかんでもある」蔵は、文字通り、本当に何でもあるのが驚きです。旅行土産の民芸品から、大手メーカーのノベルティ、時代ごとのアイロンや電話、カメラ。さらには、能面やレプリカ銃、手動式の汽笛、うきは町史にも掲載されている縄文・古墳時代の出土品に至るまで、2階建て構造の建物内をほとんど隙間なく埋め尽くしています。

蔵に収まりきらないものは、露天風呂に続く道中に展示。そこかしこに貴重な歴史資料や民芸品が並び、さすが歴史家!と思わず唸るほど。天照石をはめた露天風呂の脱衣室の中にもお宝が隠れていますが、それは現地に行ってからのお楽しみです♪

民泊を始める前から、毎年、福岡市の小学生たちの受け入れをしている佐藤家。2泊3日のスケジュールを立て、色んな遊びを提案しています。川遊び、山遊び、ソーメン流し、果物狩り、バーベキューなど、聞くだけでワクワクする充実の内容です。


佐藤家の目の前を流れる小塩川は、流れも緩やかで浅く、ここを訪れる子どもたちにとっては格好の遊び場。「生徒たちにどの体験が一番楽しかったかと聞くと、どの子も川遊びと答えます。今も鮠(はや)がたくさんいるんですよ」。

ソーメン流しの土台や山に設置したブランコなど、佐藤さんの手による作品で子どもたちを楽しませることも。「竹を有効活用したくて。いろいろ工夫すれば、水鉄砲や器、オブジェなど、ものづくり体験にも使えますしね。考えただけでも楽しいです」。

「田舎暮らしの経験をさせてあげたい小さなお子さんを持つご家族、大自然の中でゆっくり過ごしたい老夫婦など、自然が娯楽でそれこそが価値、と思ってくれる人に来てほしいですね」と語る佐藤さん。誰よりも小塩暮らしを満喫されているその姿勢が、数々のおもてなしとなって表れているのだと感じました。

◆概要
里山民泊『佐藤家つつじ園』
福岡県うきは市浮羽町小塩2339 TEL.0943-77-2994
部屋数:3部屋
定員:1日限定1組(最大8名収容)
料金:コテージと同じぐらい?※未定
チェックイン:15時・チェックアウト:10時
※食事付きではありません。バーベキュー台や調理場は使えます。
食材を持ち込みご自身で調理していただきます。
調理器具など:包丁、まな板、電子レンジ、オーブントースター、炊飯器、電気ポットetc…
★ご一緒にうきはの食材を楽しみましょう♪
ご希望に応じて買い出しも対応します。ご相談ください。
アメニティ:歯ブラシ、タオル
※外国の方には着物や浴衣の準備も行っています。

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